西中の送別会で、仲の良かった女の先生がメッセージを書いてくれた。
「2年間どうもありがとうございました。 今年は先生が愛した1年2組とそれは楽しい日々を過ごさせてもらいました。 「愛されている」ことが分かるので、2組の子ども達は人を愛することができたのだと思います。」 この言葉が胸を震わせた。 「愛する」 自分のクラスの子どもへの愛情はだれにも負けない。 子どもを好きな気持ちもだれにも負けない。 きっと子どもたちもそれを知ってる、わかってる、だから応えてくれる。 特に今年の1の2はそうだと思っていたので、 ほかの先生からにも伝わっていたということが本当にうれしかった。 この気持ち、ずっと忘れたくない。 PR 2010/04/18(Sun) 21:59:08
もう1か月以上も前のこと。 1年と11カ月勤めた学校を去る日がやってきた。 1年目、1の3を初担任し、 2年目もまた1年生で1の2を担任した。 1の2もあと1か月で終わりというところで、 休んでいた先生の復帰が決定した。 2月もあと1週間というところで、急に決定した。 あと1週間、子どもたちに何を伝えるか。 離任式でどんな話をしようか。 すごく悩み、考えた。 この学校では、中学時代の恩師と一緒に働くという貴重な経験もできた。 その先生が学年主任で、1年間一緒に学年を組ませてもらった。 最後の学年朝会で、その先生が生徒たちに話をしてくれた。 自分がどんな中学生だったのか・・・ そして、教師としての自分を評価してくれた。 「とても熱い先生で、いつも子どもと一緒にいる時間を一番大切にする。 生徒のことを考えてくれる先生だった」と。 ずっと、「教え子」としてしか見られていないと思っていた。 そこに不意に「一教師」としての自分を見てくださっていたと分かった瞬間、涙が止まらなかった。 そして、最終日。放課後に離任式が行われた。 自分ひとりのためだけの離任式。 まず、旧1の3の子が代表でメッセージを読み上げてくれた。 もう一人の子が花を渡してくれた。 メッセージを読んでいる途中で、何度も涙をこらえながら、 言葉に詰まりながら、一生懸命読んでくれた。 1の3の子たちの思いを集めたようなすごくいいメッセージだった。 「行事になると、先生はいつも練習を見てくれたし、どんなときも私たちを応援してくれました。 また、先生は勉強を教えてくれるだけでなく、いつも楽しい話をしてくれたり、相談にのってくれたりして、 私たち1人1人に向き合ってくれるとても信頼できる先生でした。 2年間私たちの成長をいちばん近くで見守っていてくれたのもきっと先生だと思います。 先生だから相談できたこともたくさんありました。本当に感謝しています。」 心に響いた。 あとはそれに答えるだけ。自分のメッセージ。 「ずっとずっと来なければいいのにと思っていた日がやってきました。 休んでいた先生が復帰されるので、今日で交代することになりました。 亀田西中学校で過ごした1年11カ月の中で、たくさんの貴重な経験をさせていただきました。 初めて担任をさせていただいて、初めて部活動の主顧問をさせていただきました。 初めてのことばかりで、つらいなとか、しんどいなと思ったこともありました。 でも、それをふき飛ばすくらいに行事や部活や、普段の学校生活で君たちと接する時間はとても楽しく、充実していました。 君たちからは、教師という仕事がこんなにも楽しく、やりがいのある仕事だということを教えてもらいました。 ありがとうございました。 今年、念願かなって教員採用試験に合格することができました。 これはこの亀田西中学校に来て、君たちと出会ったからだと思っています。 君たちにいろいろなことを教えてもらって、育てられて、 ここにいらっしゃる先生方に育ててもらって、今年合格できたのだと思います。 春からは新採用として教師として新しい一歩を踏み出すことになります。 きっと今よりもつらいことやしんどいなと思うこともたくさんあると思います。 そんなとき、自分の支えになるのは、 そんなとき思い浮かべるのは、 初めて担任をした去年の1年3組のことであり、今年の1年2組のことであり、 一緒に頑張ってきたバレー部のことであり、この亀田西中学校のことなんだと思います。 亀田西中学校は教師としての私の原点です。 本当に貴重な経験をたくさんさせてもらいました。 君たちと西中で出会えて本当に良かったと思っています。 いままでありがとうございました。またどこかで会いましょう」 すべて伝えきった。 次に応援団がエールを送ってくれた。 エールの最中に2年生の新応援団長の声が裏返った。 失敗したのかと思い少し笑ってしまったが、よく見ると彼は泣いていた。 泣きながら必死にエールを送ってくれた。 エールが終わり、バレー部の三年生が出てきて、 「先生が退場します。 先生の大好きな『栄光の架橋』を流すのでみんなで花道をつくってください。」 彼女たちもまた泣いていた。 退場。 花道の右側にいる1の2の生徒のもとへ。 ほとんどの子が、男子も女子も泣いていた。 「ありがとう」と握手を1人1人していく。 途中から2年生に。2年生は担任をした子も、していない子も泣いてくれてた。 最後はバレー部の花道をくぐって終了。 こんなにも感動的な式をしてもらえたこと、本当に幸せだと思う。 次でもきっとこの経験が生きるはず。 この後、旧1の3、1の2がそれぞれお別れ会をしてくれて、 すごく感動し、感動しっぱなしの1日だった。 大好きな西中を離れ、次の子たちに感情移入するのはすごく難しいだろう。 次の子たちにも変わらぬ愛情をそそぐことが西中の子たちの期待でもあるだろう。頑張るぞ。 伝えることは決まっていた。何度も何度も通勤の車の中で考えた内容。 2010/04/18(Sun) 21:45:48
3月6日、卒業式。
今まで見た卒業式の中で1番感動的な卒業式でした。 張り詰めた空気の中で行われる卒業証書授与。 送辞、そして答辞。 答辞の途中で感極まり、言葉につまる前の生徒会長。 涙を拭う生徒が、1人、また1人と増えていく。 そして、最後に三年生から担任の先生へメッセージ。 卒業生合唱『旅立ちの日に・・・』(written by 川嶋あい) 「いつのまにか時は流れ もう今日は卒業の日 人はいつか旅立つものだけど いつの日にか またどこかで 会える日がくるからね 輝く日々をわすれないで」 3年生はもう涙がとまらない状態で一生懸命歌っていました。 その姿に久々に胸を打たれ、あついものを感じました。 今、一年部を担当していて、2年後のことを考えずにはいられませんでした。 まだあどけない、問題も多いあの子達にも、必ずこの瞬間は訪れる。 そのとき、きっと自分は彼らの傍にはいないんだろう・・・ それも分かっているから、分かっているからこそ、 3年部の先生が羨ましくて仕方がない。 この瞬間があるから、この仕事をやっていられる。 そう話す先生たちは多い。 まだその瞬間にめぐり合えていない。まずは正採用。そういうことだ。 今、担任をしている1年生。 彼らを3年間受け持って卒業させられたら、間違いなく感涙だ。 たった1年一緒に過ごしただけで、 あいつらとの別れがたさを感じているのだから、 卒業となればもう言うことない。 今年最後の学活、思いのありったけを話してやろう。 彼らの成長をめいっぱい褒めてやろう。 彼らをどんなに好きだったか放してやろう。 このまま、このまま3年間過ごせたら・・・と何度おもったことか。話してやろう。 来年持ち上がれるか分からない。 だからこそ彼らに何か残してやろう。 学級担任をさせてもらえる。 それはすごくすごく幸せなことなんだ。 改めてそう思う。 2009/03/07(Sat) 19:26:19
一昨日、体育祭がありました。 2008/09/08(Mon) 17:22:59
来週、離任式です。
初めて勤めた学校。 初めて接する生徒。 初めて一緒に仕事した先生方。 初めて感じた気持ち。 初めてかけられた言葉。 初めての離任式。 初めての学校現場での生徒との別れ。 この半年、「初めて」の経験が多かった。 苦も楽も初めて感じるものばかりだった。 今まではいつも三年生を送り出してきた。 生徒から送り出されることはなかった。 複雑だ。 ほかの先生たちはきっとなれているんだろう・・・ 2年生の副任をやってきて、 彼らが3年生になってからの姿を見られないなんて、 残酷だ。 三年生になるのを目前にして学校を去るなんて。 もう決まっていたこと。だから仕方がない。 でも割切れない部分はどうしても・・・ 生徒にも先生方にも本当に恵まれてたな。 こんなに楽しく充実した時間を過ごさせてもらえるなんて。 さよなら・・・ ありがとう・・・ その二つを言うとき。 どんな言葉で伝えようか。 どんなことばで彼らに伝えようか。 この心を 彼らの心に 2008/03/21(Fri) 22:48:54
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