ゆったりとした時の流れの中で、
仲間たちと尽きることのない他愛ない会話ができる。
いつの頃からか、せかせかした空気感に支配され、
余裕なく慌しく、直線的な、ただひたすらに加速度がつくような
世界に生きていた。
退屈な日々なのではない、その断片断片には、
喜怒哀楽が散りばめられている。
けれども、時間の流れはそれが記憶に残ることを許しはしない。
人の一生の長さは、平等ではないけれど、
一日は平等に与えられた24時間だ。
「一日が早い。もう一年が終わる」
こんな言葉、昔はまったく分からなかったのに。
学年が一つ進級するのも、進学するのも、
あんなにも長い時間がかかっていた気がしていたのに、
今感じる、一日、一週間、一ヶ月、一年は、
本当に同じ長さ?重みはある?
でも、それが大人になるということ・・・
あの頃感じた時間の長さはもう取り戻せないのか。
だから、人は、
時間を大切に生きようと考え始めるのかもしれない。
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