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その刹那、どうしても伝えたい言葉がある。一回性の強い言葉を綴りたい。
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2024/04/25(Thu) 03:20:35

一昨日、体育祭がありました。
学校かわって新しい学校での体育祭。
担任を持って初めての体育祭。

我がクラス1-3は、どこのクラスにも見られることですが、
体育祭にむけ一生懸命やる子とそうではない子に二分されました。

その中で迎えた学級対抗種目:背渡り
代表一名が10騎馬とびをし、背渡りする人にタッチ。
そして、その他の子達で馬をつくって、その上を一人の子が駆けていきます。
半周背渡りをしてゴール。そのタイムを競います。

はじめての運動会練習では、我がクラスのタイムは1分30秒。
全校でもダントツのビリでした。

上級生たちには、昨年の一年生の最高タイムは56秒だったとプレッシャーをかけられ、
担任としてもどうしようか考えました。

そして思いついたのは、


『朝練をしよう!!』


ということでした。
そのことを給食の時間にクラスに伝えると、
以外にも「やる!!」と乗り気の子がたくさんいました。

翌日、いつもより30分早く登校。
いつもは遅刻傾向の生徒も時間通りにやってきました。
ところが、やはり体育祭にむけ気持ちが高まっていない子たちは平気で遅れてきました。
そこで少し衝突はあったものの練習開始。
3回走って、最高タイムは1分3秒でした。

そして、その日の全校体育祭練習。
1-3は背渡りで一度も落ちずにゴール。
みんな手ごたえを実感していました。
タイムは56秒!!
1年生で最初に1分を切ったのです!!
本番に弱いといわれた1-3がやってくれた。
担任として思わず喜び爆発しました。

その後も毎日朝練を繰り返しました。
他の組もうちのクラスと同様に朝練を始めました。


そこで問題勃発。
やる気のある子達がやる気のない子たちに切れたのです。
馬を作るときに走らない子達がいる。
ふざけた態度でやっている。
何より我がクラス最大の問題児が馬とびを跳ぶと志願しながら、
「やらない」と言い出したのです。
彼は背渡りの朝練にも前向きに取り組んでいたのですが、
遅刻する生徒が多くやる気をなくしたようでした。
でも、彼はやる気を失くすと修正がききません。

自分がやるといったのになんでやらないんだ。
他の人のほうが速い。

彼に対する不満が爆発。
違う子に馬とびをさせ、色々変更して取り組むがタイムは伸びない。
むしろ、徐々に遅くなり、最低タイムを連発。
クラスの雰囲気は最悪でした。

同じ日の応援練習。
他の学年の先生方、上級生から我がクラスはどんどん叩かれました。
声が出ていない。ふざけてやっている。
1-3の子達は幼い部分が多く、また恥ずかしさを捨て切れません。
放課後、クラスの子達を残し、グラウンドで1-3だけの特別練習。
俺も含め全員で肩を組み、声だし。
応援歌をひたすら歌いました。
最後に「がんばるぞー」と一人ひとり叫ばせ終えました。

体育祭前日のこのような有様に、我がクラスの応援リーダーたちは不安になっていました。
「うちのクラスは他のクラスとのりがちがう。こんなんじゃダメだ・・・」


そして迎えた当日。
プログラム1番「学級対抗背渡り」
1-3は1回転落しましたが58秒。全校でビリから二番目でした。
といっても一年生がビリから四番目までしめているので、一年生のなかでは三番目。
前日にあれだけもめながらも、本番で1分をきった彼らはよく頑張った。
たしかに他のクラスに負けはしたけど、見事な58秒でした。
生徒たちも満足した様子でした。悔しさはやっぱりあったようですが。

続く「徒競走」
我がクラスは1位の回数でトップに立ち、徒競走では1位でした。
その間、担任はといえば、
走っている生徒の名を大声で叫び続けていました。

そして昼の応援発表。
よく声を出し、よく踊りました。
今までできていなかったことをしっかりこなしました。
本番に強い!!よく頑張った。

最終種目「選抜リレー」
我がクラスの選抜メンバーの女子が1人、別の競技で足を怪我してしまい、
走り出す前に泣いてしまいました。
女子のリレーがスタート。
我が集団の第一走者は1位でバトンタッチ。怪我をした子が2走を走りました。
つらそうな顔をし、途中2位に抜かれそうになりましたが粘りきりました。
その後も1-3のリレー選手は2位をぐんぐん引き離し、我が集団はダントツの1位でゴールしました。
ゴール後、1-3の生徒たちは泣いていました。
怪我をおして走った彼女、クラス全員が一丸となって応援しました。
もちろん自分もひたすら名前を叫びました。
よく頑張った。クラスがひとつになった。

男子のリレー。
第1走者の三年生が最下位で回ってくる。
その後、徐々に盛り返し、1-3の子が逆転し3位に。
しかし、その次の走者が抜かれてしまい、4位に。
抜かれたのも1-3の子でした。応援リーダーを頑張ってやってくれたクラスの中心的存在。
抜いたのも同じ1年生でした。彼らは普段はとても仲がいい子達です。

そこで抜かれ4位ののままゴール。

競技後の応援席。
彼は責任を感じて泣き始めてしまいました。
まわりの子達も慰めてくれていました。でも、涙は止まりません。
担任として、自分は、彼の頭を抱き寄せました。
「泣くことない。お前が走らなかったら、うちのクラスにリレーを走るやつはいなかった。」
よく頑張った。1人の責任じゃない。

今、声がかれています。リレーのときも名前を叫び続けました。
当日、やる気のなかった子達まで必死に頑張りました。上出来でした。
感動でした。

運動会後の学活。
応援リーダーの名前を1人ずつコールし、1人ずつコメント。
そしてMVPの発表をしようということになりました。
背渡りの上を走った子
応援リーダーを頑張り、リレーで抜かれてしまった子
徒競走で1位を2回とり、リレーも走った子
怪我をおしてリレーを走った子
が選ばれました。
1人ずつコメントをし、最後に「がんばった、がんばった、みんな」と掛け声をし、終えました。
みんなが笑顔で終われて、クラスが1つになって、
自分がこのクラスの担任であることをより一層実感できた体育祭でした。
そして、1-3が改めて大好きだと実感しました。
もしかしたら、生徒よりも体育祭を楽しんでいたかもしれません。

次は合唱コン!!

 

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2008/09/08(Mon) 17:22:59
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