7月15日、ソフトバレーの大会がありました。
予選は5チームのリーグ戦で、12ブロックありました。
その中から成績順に16チームが決勝トーナメントに進むことができます。
我がチームのブロックは、
主観的にも、客観的にも、「潰しあい」ブロックでした。
一番厳しいブロックだったと言っても過言ではないと思います。
結果は3勝1敗。
ブロックでは2位。でも全体では21位。予選敗退でした。
第一試合、チーム全体がかみ合ってストレート勝ち。
あっさり勝ってしまった試合ほど記憶には残らないもので、
今はほとんど思い出せません。
第二試合、よく決勝トーナメントで見かけるチームが相手でした。
試合が始まり、進んでいくにつれて、あることに気がつきました。
もしかして、いや確実に、「俺、サーブで狙われている」。
すべてのサーブが俺の方に。
サーブレシーブが乱されて、攻撃がうまく展開できず、
サービスエースも奪われ、きっつかった。
こんなに精神的に厳しい試合は初めてでした。
1セット目をあっさり奪われ、2セット目に。
そこで一緒に組んでいた男の人に、
「はっきり言うけどお前狙われてるぞ。
真ん中は俺がカバーするから、頑張ってあげれ」
と言われました。
そして確実にカバーしてくれて、精神的に楽になりました。
レシーブも安定してきて、アタックも決まり、そこから難なく2セット連取。
フルセットで勝ちました。
第三試合、数々の大会で優勝しているチームが相手でした。
間違いなく優勝候補。
「絶対に気持ちで負けない。とにかく打ち切る。」
これは組み合わせを見たときから決めていたこと。
いつも弱気になってしまうから、そこに気をつけないと。
第1セット。一進一退。自分の調子も悪くない。
以前戦ったときはほとんどスパイクを通してもらえなかった。
でも、今回はほとんど決まる。だが、相手のスパイクも決まる。
点差が2点以上ひらかない。
あれよあれよと16-16。
ソフトバレーは15点先取ですが、デュースになった場合は17点までいきます。
たとえ2点差が付かなくても17点目を取ったほうが勝ち。
まさに次の点を決めたほうがそのセットを取れるという状況。
しかも相手サーブ。
こっちが攻撃できる。圧倒的に有利。
相手のサーブが入る。きれいにレシーブが入る。
トスが俺の方に上がる。打つ。
ブロック。シャットアウト。
相手のブロックに捕まってしまいました。
どうしても取りたかった1点が取れなかった。
2セット目。同じように一進一退。あれよあよと15-16。
ここで1点とらなければ負ける。
同じように相手サーブが来る。レシーブがきれいに返る。
トスがまた俺の方に上がる。打つ。
またブロック。シャットアウト。
取りたい1点。どうしても取りたい1点がとれなかった。
しかも二回も。
二人のアタッカーのうち、大事な1点のトスを俺にくれたのに。
しかも中途半端な力で打って思い切り悪かったし。
それでも誰も責めはしなかったけど。
本当に大きい人たちなんだ。みんな。
第4試合。五泉の強豪チーム。
決勝への夢を繋ぐには絶対に負けられない試合。
相手のエースをブロックできるかが勝負。
1セット目。ブロックが決まらず相手ペースに。
一息にこのセットを奪われてしまいます。
2セット目。ブロックが決まり始めてこっちのペースに。
楽勝ムードだったが、最後ミスが続き14-13。
ここで決めたいポイント。
また相手サーブが入り、レシーブが返る。
トスがまた俺の方に。ライトから思い切りクロスに打つ。
スパイクはサイドライン上へ。「決まった」。
このセット奪取。
3セット目。2セット目同様、ブロックが決まりこっちのペース。
14-9。こっちのサーブが入り、相手のアタックが俺のブロックに当たる。
なんとか勝利。
最後のブロックには実は裏が。
実は、相手のエースをそれまで止めていたのはもうひとりの男の人で、
俺は一本も止められなかった。
「最後はお前を狙ってくる。意地を見せて一本止めろ、と言おうかとおもった」と、
試合後に言われました。
決勝にはいけなかった。それが結果だ。
でも、取れなかったあの1点の大きさは痛感している。
あの状況でも1点を確実に取れる精神的にタフなプレイヤーになりたい。
そして、どんなにミスしても、サーブでねらわれても、
一度も責めずに、何も言わずみんなでカバーしてくれたチームメイトの
器の大きさを見習いたい。
今まで勝てなかったチームに勝てたり、
全く及ばなかったチームといい試合ができた。
少し「優勝」という言葉を意識してもいいところまで来ているのかも。
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